企業から求められる人材になるための言語
「以前の投稿」でIT/Web業界の求人に最も強いのが「Green」だと紹介しました。
そこで今回はGreenの求人情報を元に、クリエイター・エンジニアに求められているプログラミング言語を計測しました。
「プログラミング言語って一杯あって、何から勉強したらいいかわからない」という方のお役に立てば幸いです。
企業に求められているプログラミング言語の計測方法
Greenに掲載されている求人の内「技術系、クリエイティブ系(web, game, 広告)」で条件を絞りました。勤務地は「東京」としました。
表示された求人数は約3600件。すべて見るのに1週間位かかりそうですw
そこで200件のサンプルを抽出して、必須のスキル、歓迎するスキルに掲載されている要項を調べました。
具体的な言語には触れていなくても、Android開発経験とあればJava、iOSとあればSwiftといった具合に、関連する業務に使うであろう言語もカウントしました。
そのような関係でRDBMSの知識となっていた場合MySQLにカウントしました。
また、言語では無いですが、サーバサイドの知識としてLinuxやAWSの経験を求める企業も多かったので、カウントしました。
このように1つの独立したプログラミング言語ではなくても「スキル」として一定数求められているものはカウントの対象にしました。
企業に求められているプログラミング言語の計測結果
上の条件でカウントしたところ、各言語の割合は以下のようになりました。
Web業界人にとってHTMLやCSSは、ExcelやWord
IT/Web業界全般ということでWeb制作に必要な言語が上位にきました。
HTMLやCSSに関する知識は、営業やコピーライターでも必要とされることが多く、Web業界では必須のスキルと言えそうです。
ついでPHPやJavaScriptといったWebサイトの構築に必要な言語が順当に続きます。
CMSでは圧倒的にWordPressに関するスキルを求めるところが多いようです。2015年の時点で世界の1/4のWebサイトがWordPressとのことなので、当然といえば当然かもしれません。
JavaScriptはWebだけでなく、幅広い業界で求められています。特にjQueryやAngularJSなどライブラリを指定したところも散見されました。
圧倒的に求められるJava
そんな中、オブジェクト指向プログラミング言語のなかで頭一つ飛び出ているのがJavaです。
OSに依存せず開発の幅が広いという特徴があります。従来からの大規模開発や組込みだけでなく、Androidアプリの開発にも使われるなど、活躍の場はとどまる所を知りません。
続いてMySQL(RDBMS)とLinuxに関するスキルと、サーバサイドの知識が求められます。
データベースはMySQLだけでなく、近年台頭しているNoSQL(MongoDB、PostgreSQL等)も推奨するスキルに多く掲載されていました。
また、エンジニアの場合はAWSやGithubの運用実績も求められるようです。
より先進的な技術を求める企業ではRubyが、海外とのやり取りが多い企業ではPythonが求められる傾向が強いようです。
言語とは関係ないですが、最近では完全禁煙、TOEIC800点程度の英語などを求める企業も多いようです。
個人的にはActionScriptに「Flash 生きとったんか ワレ」という賛辞を贈りたいですw
求人に強いプログラミング言語まとめ
HTMLやCSSは業界人なら必須。
Webサイトを制作するならPHPやJavaScriptは必須。
サーバサイドならLinuxやMySQLが必須。
アプリ開発ならJavaやSwift(もしくはObjective-C)が必須。
他人と違う武器が欲しいならRubyやPython。
という結果に落ち着きました。
要約すると以下のようになります。
「Web制作したいんだけど、何を勉強すればいいの?」
「HTML、CSSは必須。PHPやJavaScriptも押さえとけ」
「エンジニアになりたいんだけど、何から勉強したらいいの?」
「Javaやっとけ」
さて、オライリーの本でも買ってこようかな。