Dovecot IMAP/POP3 Serverで受信用メールサーバを構築


投稿日:2012年11月20日
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Dovecotなら受信メールサーバの構築もわずか数分

このページでは「Dovecot」でPOPサーバを構築します。

Postfixで保存したメールデータを、「Dovecot」を利用して受信します。
Dovecot」はデフォルトで実用的な設定になっているので、ほとんど変更せずに利用することができます。


Dovecotについて

Dovecot」は「ダヴコット」と読みます。「IMAP/POP3 Server」とあるように、受信形式は「IMAP」と「POP3」に対応しています。

POPとは

POP(Post Office Protocol:ポップ)」はメール全体を1度に受信する方式。よく使われているのはPOP3というプロトコル。この形式では1度受信したメールはサーバから削除されます。受信ごとに削除されるので、容量に余裕の無いサーバでも運用しやすいメリットがあります。

IMAPとは

IMAP(Internet Message Access Protocol:アイマップ)」はサーバにメールデータを保存して、必要なメールをユーザーが適宜受信するという方式です。メールの削除をしない限り保存されたメールは消えないので、パソコンと携帯電話など、別の環境で同じメールを受け取る事ができます。反面、メールデータが溜まっていくのでディスク容量に注意が必要です。

オフィシャルはこちら」わからないことがあったら参照してみてください。

オフィシャルページの情報を日本語化してくれているありがたいサイト」もあります。


Dovecotの設定

それではDovecotの設定を始めます。Postfixと違い、Dovecotの設定ファイルは「/etc/dovecot.conf」の1つだけです。

webminで編集する場合は「サーバ > Dovecot IMAP/POP3 Server > Edit Config Files」とクリックしてください。

コマンドで編集する場合は
※コマンドラインの見方
コマンド」「引数、その他」「コメント」「#(rootユーザ)」「$(一般ユーザ)」

# vi /etc/dovecot.conf

listenの設定

40行目あたり「IPv4」のみに対応するように変更

#listen = [::]
listen = *

IPv4とIPv6の両方に対応させる場合は

listen = *,[::]

protocolsの設定

サービスを行うプロトコルを設定します。
20行目あたりコメントアウトを外します。

#protocols = imap imaps pop3 pop3s
protocols = imap imaps pop3 pop3s

ssl_cert_fileとssl_key_fileの設定

Postfix用に作成した秘密鍵と公開鍵証明書の場所を指定します。
91~92行目あたりに追記します。

#ssl_cert_file = /etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
#ssl_key_file = /etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem
ssl_cert_file = /etc/pki/postfix/postfix.pem
ssl_key_file = /etc/pki/postfix/postfix_noenc.key

mail_locationの設定

メールが保存されたディレクトリを明示的に指定します。
過去の設定ファイルでは「default_mail_env」という項目でした。

213行目あたりコメントアウトを外して追記します。Postfixの設定で「home_mailbox = Maildir/」とした場合は以下の設定で動作します。
(mbox形式の場合はmbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u等としてください。)

#mail_location = 
mail_location = maildir:~/Maildir

以上の編集が終わったら「保存」ボタンをクリックしてください。


Dovecotを起動します

インストールしたままの設定だとサーバを再起動してもDovecotは起動しません。
webminの「Dovecot IMAP/POP3 Server」のウィンドウで、「Start at boot?」というボタンがあるので、「はい」にチェックを入れてからクリックしてください。

最後に「Start Dovecot Server」をクリックして起動してください。

コマンドで自動起動を有効にするにはこちら

# chkconfig dovecot on

自動起動が有効になっているかチェック

ルートユーザーでホームディレクトリに移動
# su - 
dovecotの自動起動を確認
# chkconfig --list dovecot
以下のように3番がonになっていれば自動起動は有効です。
httpd           0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

メールサーバ用のポートを開放

smtpspop3sを利用するために、対応するポートを開けます。
それぞれに対応するポートは以下のとおりです。OB25Bのために勘違いしがちですが、ポート25番もメールサーバ同士の通信や、Linuxローカルで利用するので開放します。

ポート25番 smtp protocol
ポート465番 smtps protocol
ポート587番 e-mail message submission
ポート993番 imap4s protocol
ポート995番 pop3s protocol

手順はDNSの解説でもしましたが、Webminにて「ネットワーク > Linux ファイアウォール」をクリックして、「ルールを追加する」ボタンをクリックします。

smtpsのルール

ルールのコメント smtps
実行するアクション 許可
ネットワークプロトコル 等しい TCP
宛先の TCP または UDP ポート 等しい 465

同じように25、587、993、995のTCPポートを開放してください。最後に設定を有効にするべく「設定を適応する」ボタンをクリックしてください。

コマンドでポート開放する場合はviで「/etc/sysconfig/iptables」を開き、以下のように追記してください。

# smtp
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 25 -j ACCEPT
# smtps
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 465 -j ACCEPT
# submission
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 587 -j ACCEPT
# imap4s
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 993 -j ACCEPT
# pop3s
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 995 -j ACCEPT

設定を有効にするべくファイアウォールの再起動。

# /etc/init.d/iptables restart

以上でDovecotの設定は終了です。
次回は「メールサーバに合わせたOutlookの設定と、ルート証明書の登録方法」を解説します。



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