聞いたことのない無名メーカーの中華製SSDを購入してはいけない


投稿日:2019年11月4日
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やってしまいました。
気をつけてはいるつもりですが「安物買いの銭失い」をやらかしました。
今回やらかしたのは、今やシステムドライブのスタンダードと言えるSSD(ソリッドステートドライブ)です。

NTT-X Storeから2018/6/18に購入したSSDで、当時の価格で8,980円です。
品名は「KingFast INTEL TLC NAND採用 2.5インチ SSD 480GB 内蔵型 SATA接続用 2710DCS23-480

商品名を見て「KingFast(キングファスト)?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そうです「Kingston(キングストン)」のパクリです。KingstonといえばDRAMモジュールで世界一のシェアを持つ、SSD業界で最も有名なメーカーの一つです。
いまさら解説するまでもなく模倣は中国の得意技です。特にPCパーツでは、なんとなく聞いたことある名前や、どことなく見たことあるロゴの中華製品で溢れ返っています

INTEL TLC NAND採用という謳い文句

私もはじめは「KingFast」という品名を見て「何だこれ?」と思いつつも「INTEL TLC NAND採用」という言葉に騙されてしまいした。INTELといえばSSD業界を牽引し続けているパイオニア企業です。TLCは比較的新しい技術ですが、INTEL製のTLC NANDを採用したSSDは十分に運用実績があり、信頼に足りる商品です。

採用されているチップに間違いなければ、有名メーカーとの価格差はネームバリューによる差ということになります。それでも半額以下といった常識はずれな価格なら警戒もしますが、価格差は1000~2000円程度です。急激に下がり続けるSSDの価格としては、ありえないほど低価格というわけではありません。

NTT-X Storeという安心感

さらに私の油断を生み出したのは購入した店舗が、NTT-X Storeだったからです。わざわざサイトのロゴに「NTTグループの安心オンラインストア」と銘打たれたNTT-X Storeです。
Amazonのマーケットプレイスじゃあるまいし、まさか怪しい商品は取り扱ってないだろう。」と安易に考えてしまいました。

余談ですが、現在のAmazonは偽パーツの巣窟となっています。特にひどいのが偽SDカードで、有名メーカーのロゴが印刷されていても中身は別物ということが日常茶飯事です。参考にすべきレビューも怪しい日本語だらけで、星5と1という極端な評価がずらりと並ぶ怪奇現象が常態化しています。
もはや正規品を手に入れられるかどうかは運次第です。まさに当たるも八卦当たらぬも八卦のガチャといった様相を呈しています。

以下、最近ツイッターで話題になった投稿です。

PCパーツは急速にコモディティ化が進んでおり、設備さえ導入すれば技術力のいかんに関わらず製造できます。その証拠に最先端のスマートフォンはほとんどが中国で組み立てられています。
かつて日本のお家芸だった半導体も、韓国のサムスンとの価格競争に破れ、サムスン製がスタンダードになりつつあります。中国から安価で使用に耐えうるSSDが流通し始めるのも、時間の問題です。

といった私の勝手な分析が原因で「怪しい名前の中華製SSD」という心理的ハードルが下げられ、購入に至ってしまいました。


KingFastのSSDを実際に使用してみたレビュー

今回SSDを購入した理由は、古いPCのシステムドライブをHDDからSSDへ換装するためです。
SSDを購入後、AOMEI Backupperのクローン機能を利用して、元々HDDに入っていたOSをSSDへ移動しました。

移行後の動作も特に問題なく「あぁこれで快適にPCを利用できるぞ」と喜んでいました。ところがその後Windows Updateがあるたびに動作が不安定になりました

まずは接続機器を認識しない。続いて操作中にブルースクリーンが発生。さらにはOSが起動せずに修復プログラムが走る。と、使用するに連れて症状は悪化の一途をたどりました。

ちなみにこのPCの使用頻度は月に数回程度です。まさかSSDが原因とは思えず、周辺機器を取り外してみたり、メモリを交換したりと、PCの構成を替えて試行錯誤するものの一向に改善しません。
その間に何度か再起動したところ、とうとう修復プログラムが終わらず起動できないという事態に至りました。

そこでSSDの故障を疑い、外付けHDDケースに詰め替えHD Tune Preを利用して動作確認します。するとセクタの代替処理を示すReallocated Event Countと、代替処理を待つCurrent Pending Sectorが黄色になっています。

ちなみにこのSSDはしきい値が全て50となっており、いかにも適当な設計ということがわかります。他にも温度が40℃固定で、どれだけ負荷をかけても微動だにしません。恐らく温度の表示はダミーです。

ディスクの状態をチェックすべくError Scanをかけると開始後すぐにエラーが頻発し、チェックも遅々として進みません。

延々とエラーを垂れ流し続けます。

もはや故障確定だと思いますが、念の為Windows純正のディスクチェックを走らせます。

やはり開始早々不良セクタが頻発します。


NTT-X Storeで購入した商品が故障した際に保証を受けるために必要になる手順

今回購入したKingFastのSSDには3年保証が存在します。完全に壊れたのは1年半ほどなのでまだ保証はあります。(購入当初から動作はおかしかったですが…)
そこでNTT-X Storeへどのような形で保証をしてもらえるのか、お問合せフォームから問い合わせます。

故障なので「ご購入後のサポートについて」を選択し、故障の症状購入した商品購入日注文受付番号保証期限などを入力します。
もはやこの商品への信頼性は一ミリもないので、同等品との交換か返金を申し出ました。

すると2日程度で折返しがあり、交換も返金も可能とのこと。このあたりはさすが安心のNTT-X Storeだ。と高速手のひら返しをしました。

そこで、提示された別の同等品を希望し、保存しておいた納品書と商品ケースに、pdfで発行された修理依頼書を添付して指定されたサポートセンターへ発送しました。ちなみに保証期間内の故障でも修理依頼という扱いになるらしく、発送の送料はこちら持ちです。返送の送料はNTT-X Storeで持ってくれるとのこと。

余談ですが、できるだけデータを救出しようとAOMEI Backupperでイメージディスクを作成してみたのですが、完了まで1000時間以上という完全に壊れていますアピールをされたため諦めました。
幸いなことに以前にバックアップを取ってからそれほど利用していなかったのが不幸中の幸いでした。


KingFast製SSDに使われている怪しいINTEL製のNAND

KingFastのSSDは、しきい値の設定だったり、温度が40℃で固定な点など、SMART情報のずさんさを見ても、おおよそINTEL製のTLC形式NANDを採用してるとは思えない設計です。
そこで品名で検索するとさまざまなことがわかりました。

SSDを殻割りして中身を検証している方がいました。
よっちゃんのチラ裏 KingFast F6 PRO 2710DCS23-480を殻割り、なんと中身は… (Update)

まとめると、某SNSで話題になったColorful製SSDと同じものとのこと。
写真を重ね合わせて検証していますが、全ての要素が同じとのこと。

私は知らなかったのですが、Colorful製SSDというのは2018年にSNS上で偽物のintelチップを採用していると話題になった中華製SSDのようです。
以下のサイトで詳しく解説されています。

Colorful製など低価格SSDの品質疑惑が炎上し祭りへ – BTOパソコン.jp

こちらも要約します。

1.有志による検証を行った結果、NANDに印刷されている印字はintel純正のものではなく、消されるか、上から書き換えられている

2.メーカーの反論は、intel純正のものであっても印字は一定ではなく、中国の工場で書き換えるのはよくあること間違いなくintelのチップである。この噂の出どころであるサイトは中国のライバル会社と繋がりがある。ライバル企業のSSDを不当に陥れようとする陰謀だ。

3.そこで有志がチップに隠されていた品番をintelに問い合わせたところ、当該チップをSSDへ使用することは許可していないと返答あり。またintel製の部品と名乗る行為自体も許可していないとのこと。

ということで結論としては、使用しているのはintel製のチップではあるものの、何らかの原因でintel純正のSSDには利用できず、intel製を名乗ることの許されないB級品(中には廃棄品レベルとの表記もあり)とのこと。

まあ考えるまでもなく、そんな出所不明なチップに、バレないように上から印字し直して作られたSSDがまともなはずはないですね。
さらにはColorful製のSSDという悪名が広まったため、KingFastなどという偽メーカーを作り出し、パッケージだけ作り変えて販売するという、荒行までやってのける商魂のたくましさ。ここまで徹底されると清々しさすら感じますw


ということで結論です。
聞いたことのない中華メーカのPCパーツは買うな!

まだまだ人を騙して偽物を売りつけようとする中華クオリティは健在です。
いくら中国の技術力が伸びたと言っても、製品がコモディティ化したと言っても、まだ珠玉混合の状態です。安心して買い物ができるという状態には程遠いのが現状のようです。


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