人気のVPSサービス、Saasesの「Osukiniサーバ」特有の初期設定と使い方


投稿日:2012年10月27日
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コストパフォーマンスに優れた財布の味方Osukiniサーバ

SaasesのVPSサービス「Osukiniサーバ」。さくらVPSの解説は多いですが、SaasesのVPSはほとんど見かけません。元々ノンマネージドの格安VPSを借りる以上、手厚いマニュアルやサポートを期待するのはお門違いと言うものです。が、しかし、それにしても説明の足りないOsukiniサーバ。
せっかくなので後続の方のために使い方を解説します。

Osukiniサーバ以外の方も詳細は異なりますが、おおまかな流れは同じなので参考にどうぞ。


Osukiniサーバは2014年にサービスが終了しています。このページは当時の情報を元に作成されています。

回線よりもリソースのコストパフォーマンスを求める雄にこそお勧めしたいOsukiniサーバ

一番安いLTプラン月々450円から、メモリ512MB、HDDが50GBとコストパフォーマンスが高いのが特徴です。

プラン LT ST2 GT2 XT2
CPU 2.66GHz
メモリ 512MB 1.1GB 2.2GB 4.4GB
HDD 50GB 100GB 200GB 400GB
月額利用料 472円 819円 987円 3,129円

(2012年10月現在のスペック)

メモリが512MBでもサーバを動作させることは可能ですが、健全なサーバ環境を構築するには少し厳しいスペックです。そのため費用対効果でGT2プラン(メモリ2.2GB、HDDが200GB)に加入しました。(2012年10月現在、人気のため新規の契約を受け付けていないようです。)

Osukiniサーバは回線の速度こそ国内の大手に比べれば落ちますが、自作のWebサービスをテストする場合や、単純に容量が必要なWebサイトを構築する際にはおすすめです。

ちなみに私はSaasesの回し者ではありせんし、流行りのステマでもありませんw


SaasesのOsukiniサーバでの設定方法

1.まずSaasesのログインページに移動します。

登録したユーザー名パスワードを入力したらログイン。「現在ご利用中のサービス」にサービスの名前があるのでクリックします。

 

設定報告書(PDF)をダウンロードする」というボタンがあるのでダウンロードします。これにはIPアドレスや各サービスにログインするためのパスワード情報などが記載されているので厳重に管理してください。
この「設定報告書」を元に各種サーバの設定をしていきます。

この画面でサーバの再起動や初期化などを行います。
上段がサーバの起動に関するもの、下段が初期化に関するものです。

各種ボタンの解説

重要なのは最後の「強制停止」です。メモリ割り当てのミスや高負荷で動作停止した際に利用します。

起動 サーバを起動します
再起動 サーバを再起動します
停止 サーバを停止します
強制停止 サーバを強制停止します。メモリ不足でOOM killerが動作するような場合は、最悪SSLへのログインもできなくなるため、この画面で強制停止して再起動という流れになります。

二段目の初期化

こちらもそれぞれ救済策としての初期化が用意されています。できれば利用せずに済むよう、設定したいものです。

OS OSを初期化します
iptables 22,80,10000番開放 iptables(ファイアウォール)を初期化して、特定のポート番号を開放します。設定ミスでメールサーバやwebminへアクセスできなくなった時の解決策。
iptables 全ポート開放 iptablesの初期化。上記と違う点は全ポート開放。セキュリティの観点から、全ポート開放した場合、すぐに設定を見直す必要がある。
rootパスワード rootパスワードの初期化。pdfに記載されているパスワードへ戻す設定。設定したrootパスワードを忘れたとき用。

続いてWebコンソールをインストールします

(LTプランにはWebコンソールをインストールする機能はついてないので注意)

先ほどのサービスの「詳細画面」で「Webコンソール」のインストールを行います。

ちなみに「Webコンソール」とは「ブラウザでリモートサーバ(遠隔地にあるサーバ)を操作するためのもの」です。設定をミスしてアクセスできないような場合でもWebコンソールなら大抵の場合アクセスすることができます。もしもの時のためにインストールをお勧めします。


Osukiniサーバのサポート

基本的にはノンマネージドのOsukiniサーバですが、問い合わせの対応は迅速丁寧に行なってくれます。問い合わせをするには「ユーザーページ」にログインして「お問い合わせ」をクリック。

 

なかなか斬新なインターフェイスをしていますが、左に並んだボタンから問い合わせフォームのページに移動できます。

ちなみにページ下部には問い合わせ内容とSaasesからのお知らせや障害報告などの履歴を閲覧することができます。かなり使いづらいですが、控えめなサイズの「履歴ボタン>詳細ボタン」と進むと内容を見ることができます。

他にもサービス全般に関する質問なら、ツイッターでの問い合わせも対応しているようです。

SaaSesMan (S@@Ses公式)Twitterアカウント


以上がosukiniサーバ特有の操作方法でした。
次は「IPアドレスとドメインを結びつける、DNSサーバの役割と名前解決の仕組み」を解説します。


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