最近特に吹き替えのひどい作品が目立ちます
普段のブログの内容とまったく関係ありませんが、
「吹き替え派は映画を純粋に楽しむ権利がない」
とでも言うような、ひどい作品が多いため、言わせていただきます。よかったら小言にお付き合いください。
吹き替えは本の朗読ではない
同じ会話でも、外で会話をする場合のトーン、室内で会話をする場合のトーン。全く違います。
同様に、周りが騒がしいのか、冷静なのか興奮しているのか、話かける相手とどういった関係なのか、こうした細かな設定でも声は変化します。
人間の感情の機微を映像を見ながら合わせていく。しかも異なる言語で口の動きとも合わせる。「まさしく職人技」です。
あまりに自然に吹き替えられているため、ハリウット俳優が来日した際に本人の声を聞いて「あれ?声が違う…」と感じるほどです。
こうした声優のテクニックが、演技経験もないアイドルやタレントに
「一朝一夕で身につくはずがない!」
シリアスな場面で寝起きの挨拶のような間抜けな声を出されると「立ち回りの効果音をわざと間違えたコント」や「音程のずれた演奏」を観ているような、残念な気分になります。
吹き替えは映画の価値を決する
なにも声優を依頼された有名人に文句があるわけでも、恨みがあるわけでもないんです。素人がプロの声優と同じようにできないということは、当たり前のことです。
実力が伴わない人間に吹き替えを依頼した制作サイド、販売サイドにたいして言わせていただきます。
「声優舐めんな!」
「映画ファンを馬鹿にするな!!」
と、あえて素人の映画ファンである私が言わせていただきます。
吹き替えで映画を楽しむ人間にとっては、吹き替えは音楽やカメラワーク同様に「映画の価値を決する重要な要素」なんです。素晴らしい映画を貶めないでいただきたい。
どうかこれ以上映画ファンが減るような、残念な配役が無くなることを望みます。