イライラしないExcelのコピー・ペースト術
セル内のデータをコピーするためにダブルクリックする際に、意図せず表の一番下の項目がアクティブになることあリませんか?
ちょっと説明のしにくい現象なんですが、見てもらえば「あーなるなる」と納得していただけると思います。
アクティブなセルが意図しない場所に飛ぶ症例
例として以下のような表があったとします。「Aの10」の内容をコピーしたい場合、「Aの10」セルをダブルクリックします。
しかしカーソルが少しずれて「Aの10」と「Aの11」の境目あたりをダブルクリックしたとします。
すると、なぜか一番下の項目「Aの30」にセルが移動してしまう。
1度や2度ならそれほど影響はありませんが、何度も重なると作業効率が落ちます。例では一番下に移動しましたが、セルの上側だと一番上の項目に、右側だと一番右の項目に移動します。
実はこれ、「フィルハンドル」という機能が悪さをしています。連続したデータの作成や、関数の展開などに利用すると便利なのですが、入力されたデータをコピー・ペーストしたいだけのときは煩わしい機能です。
設定で簡単に無効にできるので、Excelの表を別のソフトにコピー・ペーストする作業の多い方はぜひ設定しおきましょう。
「フィルハンドル」機能を停止する方法
1.Excelのメニューから「Excelのオプション」をクリックします。
2.「詳細設定」をクリックして、「編集設定」にある「フィル ハンドルおよびセルのドラッグ アンド ドロップを使用する」のチェックボックスを解除して「OK」ボタンをクリックします。
すると先ほどセルの間にカーソルを合わせると「黒い十字カーソル」になっていた表示が、白い「エクセルポインタ」になっています。この状態でダブルクリックしても別の項目へ移動することはありません。
これだけで嘘のようにコピー・ペースト作業が楽になります。