OXY NOTES

ソフト名に付くGAって何の略?

普段使っているけど詳しく意味を知らない単語たち

とある作業中にソフトの末尾に(GA)なる表記を発見。

今まで「正式なリリースみたいなこと?」と漠然と捉えてましたが、気になったので調べてみました。
合わせて、普段使っているけど、よく考えたら意味を知らない単語について調べてみました。


GAとはどんな意味なのか

ちなみにGA表記を見つけたのは以下のサイトです。

GA表示の例:
MySQL Download MySQL Yum Repository

困ったときはGoogle先生ということで調べると「General Availability」を示すそうです。
あーなるほど、グローバル あばらび…。え?」よくわかりませんw

直訳すると一般公開と訳すんでしょうか?意味合いからしたら正規版としたほうがしっくりくるかな?それとも公式版かな?
他にも正規版を表すのに「Stable」と付く場合もありますね。

気になったので他の表記も調べてみる

考えてみたら詳しく調べたことのない略語って結構あるなと思い、いくつか気になったものを調べてみました。

試用版や開発途上版は「β版」だったり、「RC版(Release Candidate)」はたまた「Dev版」なんて呼んだりしますね。
他にも「DMR(Development Milestone Release)」とも表記します。これは開発途上版という意味。

β版があるなら、α版もあるだろうと検索してみると、ありました。「α版」とはソフトウェアやハードウエアの開発初期版のことらしいです。
γ版」は無いだろと調べるとありました。その意味「開発最終段階」。バージョン0.99みたいなものですかね?

統一しろ!」という魂の声が聞こえますが、たくさんのGPLソフトのお世話になっているので、そんなことは言えません。


プラットフォームの表記について

CentOSのバージョンを示すとき「CentOS2.6.18-371.4.1.el5」と書きますが、この「el」は何でしょうか。
実はこれ「Enterprise Linux(エンタープライズ・リナックス)」の略のようです。
とすると「セントオーエス・<version>・エンタープライズ・リナックス・ファイブ」みたいに発音するのが正しいのでしょうか?

でも普段「Red Hat Enterprise Linux」と発音する人はあまりおらず、アルファベットで「アールエイチイーエル」と言うので「イーエル」でいいのかもしれませんね。ちなみにRHELの中の人はRHELのことを「レル」と呼びます。

なんだかかっこいいので「いや~、昨日レルにMySQLのGAを入れたんだけど、WorkbenchのPKがNNでさー」とか言ってやりましょう。
白い目で見られても、それは知りません。


アーキテクチャの表記について

アーキテクチャの指定に使う「i386」と「x86_64」。開発コードか何かだと思ってました。

i386」は「Intel 80386という32bitのCPU、およびその互換CPU」を指すそうです。
32bit用のOSのことを「i386」と呼ぶのかと思ってましたが、逆で「32bitのi386シリーズで動くOS」ということなんですね。
i386系としてi386DXi386SXi386SLというCPUがあるそうです。

では「x86_64もCPUシリーズの名前かな?」と考えるのが普通ですが、こちらは「x86アーキテクチャを64ビットに拡張した命令セットアーキテクチャ」とのこと。省略して「x64」と表記されることもあります。
特定のCPUを指した言葉ではなく、命令セットの総称なんですね。
ちなみに「i386」を同じように表現すると「x86アーキテクチャを32ビットに拡張した命令セットアーキテクチャ」となります。

つまり単純に命令セットアーキテクチャで表記する場合、32bit用OSは「x86 または x86_32」、64bit用OSは「x86_64 またはx64」となります。

すると、hoge.x86hoge.x64というパッケージ名になり混同しやすいため分けている、ということなのでしょうか?

他にもマックの古いCPUであるPower PC版を「PPC」、10.4以降は「x86_64」、Intel系でも「i486」「i586」「i686」といった物もあるそうです。

ちなみにnoarchアーキテクチャに依存しないパッケージです。


例に関する表記について

例を表す「e.g.」。ラテン語で「exempli gratiā」の略だそうです。なるほど、読めません。日本語圏では例を「exempli」から取って「ex)」と表記することもあります。
使い方の一覧などを表す際に使われます。

同じような使われ方をする「etc」は「et cetera」の略で「その他」を表します。
別の使われ方を解説する際に使われます。

ただLinuxだとetcはディレクトリの意味に勘違いされそうで使いにくいですね。

あまりプログラムの世界で使われることはありませんが「i.e.」は「id est」の略。つまりとか、言い換えるとという意味です。

他にも「cf.」もたまに見かけます。これは「confer」の略で「参考として」という意味です。
参考資料を表記する際に使われます。某理研の研究者もこの使い方を理解していればあんな問題にならなかったかもしれません。


調べておいてなんですが、余計わからなくなってきましたw
ライセンス問題もそうですが、権利関係が絡むと途端に複雑になる気がします。

皆さんも「普段使ってるけど、これってどんな意味だろう?」って単語ありませんか?