OXY NOTES

Windowsの言語バーが表示されなくなった場合の対処法

XP、Vista、7と歴代OSで引き継がれる言語バーに関するトラブル

ある日突然「言語バー」が表示されなくなる。そんな場合の対処法を解説します。

実はこの「言語バー」の問題はXP時代から報告されています。しかし8が出た現在でも根本的な解決には至っていない厄介な不具合です。


言語バーが表示されなくなった場合に最初に試す対処法

まず一般的な対処法です。この対処法で言語バーが有効になれば、後に解説する煩わしい作業は必要ありません。

Windows Vistaで言語バーを表示する方法

VistaのOSシェアで5%程度に落ち込みましたが、編集作業に使っているのがVistaなので、こちらから解説します。各OSによる違いはわずかです。

1.スタート > コントロールパネル > 地域と言語のオプション」とクリック。

2.キーボードと言語」タブにある「キーボードの変更」ボタンをクリック。

3.言語バー」タブで「デスクトップ上でフロート表示する」と「タスク バーに固定する」にチェックを入れて「OK」をクリック。

通常だとこれで言語バーが表示されます。

Windows 7で言語バーを表示する方法

基本的にVistaと同じですが、以下の手順で行います。

1.スタート > コントロール パネル > キーボードまたは入力方法の変更

2.キーボードと言語」タブで「キーボードの変更」をクリック。

3.テキストサービスと入力言語」で「言語バー」タブにある「タスクバーに固定する」と「言語バーアイコンをタスクバーで表示する」にチェックを入れて「OK」をクリック。

Windows XPで言語バーを表示する方法

1.スタート > コントロール パネル > 日付、時刻、地域と言語のオプション > 地域と言語のオプション

2.言語」タブにある「テキスト サービスと入力言語」の「詳細」をクリック。

3.設定」タブで「基本設定」の「言語バー」をクリック。

4.言語バーの設定」ウィンドウで「言語バーをデスクトップ上に表示する」にチェックを入れる。


上記の方法でも言語バーが表示されない場合の対処法

ここからは明らかにWindows側の問題で、少し入り組んだ方法で対処します。

MsCtfMonitorの起動を確認する

この設定はVista、7、8の場合です。XPをご利用の方は下にある「入力システムを拡張するctfmon.exeを起動する」を参照してください。

MsCtfMonitorはテキスト入力をアシストするもので、起動時に自動で読み込まれる設定になっていますが、何かの拍子に無効になることがあります。
タスクスケジューラで確認することができます。

1.スタート」から「ファイル名を指定して実行」(もしくはWindowsボタン+Rキー)で「タスク」と入力して表示される「タスクスケジューラ」実行する。

2.メニュー」の「表示」にある「非表示になっている項目を表示」にチェックを入れます。

3.左側のメニューから「タスクスケジューラ ライブラリ > Microsoft > Windows > TextServicesFramework」とクリック。真ん中に「MsCtfMonitor」が表示されていれば、有効にしてください。

有効後に再起動して、言語バーが表示されれば完了です。

ここで「MsCtfMonitor」が表示されない場合は、正常に動作しているパソコンから「MsCtfMonitor」の設定ファイルをエクスポートして、不具合のあるパソコンにインポートすると正常に動作することがあります。

MsCtfMonitor」が表示されずに、そうした対応ができない場合は下記で解説する「ctfmon.exe」を利用する方法を試してください。

Windows Vistaでタスクスケジューラにエラーが出る場合

Windows Vistaで「タスクスケジューラ ライブラリ」をクリックすると「致命的なエラー」と表示されることがあります。

その場合はレジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Schedule」以下にある項目を1つ1つ、全て削除すると動く場合があります。

不安な方は一度「Schedule」をクリックして「ファイル>エクスポート」でバックアップを取ってから削除してください。

Vistaだと多くの場合、正常動作の「MsCtfMonitor」に置き換えて、クリーンブートしても症状は治りません。

ここまでくると明らかにOS側の不具合ですが、今更利用者の少ないVistaにアップデートを期待するより、下記の応急処置をおすすめします。
(一応サポートは2017年まで延長になったようです。)


入力システムを拡張するctfmon.exeを起動する

入力を拡張するものでオフィスシリーズ等と共に利用するもののようです。言語バーに表示されるこの機能を起動することで、言語バーも起動するという対処法です。本来XP用の機能で、Vistaや7は使わないものですが、言語バーを表示されせるための応急処置として使えます。

1.スタート」から「ファイル名を指定して実行」(もしくはWindowsボタン+Rキー)で「ctfmon.exe」と入力して実行する。

これで表示されればなんとかなります。

ctfmon.exeを自動起動に登録する

上記の方法で表示できたとしても、毎回起動するたびに実行するのは手間なので、Windowsの起動と共に立ち上がるように設定します。

1.スタート」から「ファイル名を指定して実行」(もしくはWindowsボタン+Rキー)で「regedit」と入力して「regedit.exe」を起動します。

2.HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run」をクリック。右側のウィンドウで右クリックして、「新規>文字列値」を実行。

3.新しい値」に「ctfmon.exe」、ダブルクリックして表示される「値のデータ」に「C:\Windows\System32\ctfmon.exe」と入力します。
(ctfmon.exeへのパスは環境に合わせて適宜変更してください。)

これで起動するごとに「ctfmon.exe」を実行する手間が省けます。


Input Methodレジストリの変更をする

上記の方法で「言語バー」が表示されないとなると、何らかの原因でレジストリが書き換えられた可能性があります。

1.スタート」から「ファイル名を指定して実行」(もしくはWindowsボタン+Rキー)で「regedit」と入力して「regedit.exe」を起動します。

2.HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Input Method」をクリック。「Show Status」をダブルクリックして「値のデータ」に「1」と入力して「OK」ボタンをクリック。


上記すべてを試しても「言語バー」が表示されないとなると、最近インストールしたソフトを順番にアンインストールしたり、リビジョン機能を利用して以前の状態に戻す必要があります。

それでも戻らないとなると、OSを入れ替えたほうがいいかもしれません。