OXY NOTES

BIGLOBEモバイルに乗り換えてわかった格安SIMへ乗り換えることの煩わしさ

安いという理由だけでBIGLOBEモバイルに乗り換えようと考えている方に一読してもらいたい契約時の顛末

長年契約していたソフトバンクからauへ乗り換え

面倒なことが嫌いな我が家ではJ-PHONE時代から一貫してソフトバンクを利用していました。
しかしソフトバンクには長期利用者に何のメリットもなく、家族4人分で毎月の携帯代が3万円以上かかっていました

そんな我が家でも、ガラケーからスマホへ乗り換えるのをきっかけに、auへ移行することにしました。乗り換え時の割引に魅力を感じたからです。

乗り換えにはナンバーポータビリティー制度を利用し、スマートバリューと乗り換え割引によってスマホ代込みで5GBのプランが月に約2500円とソフトバンクを継続するよりも圧倒的に低価格でした。(オプションを外せば1800円まで下がりました。)
さらにキャンペーンで、au WALLETのポイントやらキャッシュバックで、一人につき1万円相当の返金があり、乗り換えにかかる諸経費を支払ってもプラスになるほどでした。

auショップに赴いたりスマホの機種や料金の比較に頭を悩ませたりといった手間はかかりましたが、auショップの店員は非常に感じの良い方で、様々なパターンの見積もりを持って家まで出向いてくれたり、細かな要望にも柔軟に対応してくれました。「あぁ、この店(人を信頼して)で乗り換えて良かったな」と思わせる手練でした。

乗り換えの結果、毎月3万円以上かかっていた通信費が、1万程度に圧縮できました。(LINEの無料通話によるところも大きいと思います)

しかし蜜月のときも長くは続かず、2年縛りの更新月となりました。近所に新しくできたauショップに相談に行くとスマートバリューと乗り換え割引がなくなるので、大幅に高くなるとのこと。スマホの機種代金込みで5GB使えて1800円だったプランが、1GBでも3000円5GBのプランを継続する場合は約6000円とのこと。(当然ここに通話料金もかかる)

これではスマホに変えた途端、好きな芸能人のブログを読み漁り、LINEを駆使してファン同士で交流したりとスマホを使いこなすようになった母の場合、大幅な値上げになります。

2年以上継続すると、スマホ代金の支払いが終わったにもかかわらず、基本料金が2~3倍になる。これでは優秀な営業マンによってauファンになった私も、乗り換えを検討せざるを得ません。魅力的な乗り換えキャンペーンや、質の良い営業マンによって新規を取り込んでも、行き着く先がこれではキャリア同士の不毛な騙し合いに付き合わされている気分です。


2年間お世話になったauを解約

さて、ここからが本題です。
家族4人でこのままauを継続すれば2年間で72万円格安SIMに乗り換えれば24万円差額は48万円。多少の手間がかかっても乗り換えるには十分な金額です。

乗り換え先はタイトルにもあるように、BIGLOBEモバイルに決定。
音声SIMで3GB使えるプランが月額1,600円。しかも価格コム経由で契約すると約15000円のキャッシュバックがあります。
6GBのプランでも2150円とお手頃価格で、月90分無料のプランがプラス830円と、実用的で低価格なプランがそろっています。3大キャリアの通常プランと比べると1/2~1/3程です。

では早速解約しようとナンバーポータビリティーの予約番号を取得すべくauショップに出向きましたが、休日で混雑しており30分以上待たされるとのこと。
要件を伝えると「解約とナンバーポータビリティーの予約番号を取得するだけなら電話でも可能です」と教えていただきました。

早速157へ電話します。
電話口でナンバーポータビリティーの予約番号が欲しいと伝えると、乗り換え先や料金プランを聞かれたので「なぜそんなことを聞くのか?」と疑問に感じながらも「3GBで1600円のプランに乗り換えます」と正直に伝えると「ご提案できるプランがあるので少し時間がほしい」と引き止めを受けます。

ははぁ、乗り換えを予防するために特別なキャンペーンでも出してくるのかな?」と1~2分ほど待っていると
今なら1GBで3000円のプランをご用意できます」とのこと。
3GBで1600円という乗り換え先の情報を聞いた上でそのプランを提案するか?とコントのような会話に吹き出しそうになりながら、「まあマニュアルで仕方なく言わされてるのだろうな」と思うと少し気の毒でもあり、丁重にお断りします。

そして無事ナンバーポータビリティの予約番号を取得。「2年間に渡りありがとうございました」という言葉もマニュアル通りの会話の後に聞くと、妙に無味乾燥です。


BIGLOBEモバイルの契約と、本人確認書類として利用できないマイナンバーカード

ナンバーポータビリティーの予約番号が取得できたのでBIGLOBEモバイルと契約を進めます。キャンペーンを適用するために価格コム経由で行いました。
まずは自分のスマホを契約します。

プランを選んだ後に入力フォームに移動して必要事項を入力していきます。
あれ?この時点でクレジットカードの情報も必要なのか…。
え、銀行振込だとキャンペーン対象外?…いや、それは先に言えよ…。と若干のツッコミを入れつつも、支払いが滞った場合の諸経費を圧縮することで格安プランを実現してるのだろうか…。とBIGLOBEモバイル側の都合も考えます。

と進めていくとこの時点で本人確認書類も必要とのこと。
クレジットカード限定にすることで個人の信用を調べたんちゃうんかいとも思いましたが、振り込め詐欺に携帯が利用されている現状を鑑みれば、これもまあ仕方ないかな…。と煩わしさを感じつつも運転免許書をスマホで撮影
フォームから送信すると無事に登録完了しました。

契約完了の表示と同時に、IDとパスワードが表示されるので一応メモしておきます。

続いて家族の分です。
本人確認の書類とクレジットカードが必要なことがわかっているので、事前に用意。
運転免許書を持っていない家族もいたので、マイナンバーカードを撮影しました。マイナンバーカードは公的な身分証明書として利用できると喧伝されていたので、このような場合に備えて取得していたものです

先程と同じようにポチポチと進めると、本人確認書類の項目にマイナンバーカードがない…。住基カードがあるのに、マイナンバーカードが利用できない…。チャットで問い合わせるとマイナンバーカードは本人確認書類として利用できないとのこと。

総務省のページには身分証明書として利用できると明記されています。しかし実際には民間企業は情報が漏えいした際のリスクを鑑みて、身分証明書として認めないことが多いようです。(そもそも他の本人確認書類でも漏洩されたらたまったものではないですが…)

そもそも住基カードを取得する最大の理由が身分証明書としての利用だと思います。その住基カードは廃止が決まっており、更新すると自動的にマイナンバーカードに切り替わります。マイナンバーカードは身分証明書として利用できると案内されていますが、実際には利用できるのは公的機関ばかりで、民間企業の多くは身分証明書として認めていません。総務省も民間企業に身分証明書として認めるようにと通達をしているようですが、責任は民間企業に丸投げのため結局は普及が進んでいないようです。
これではマイナンバーカードの普及率が10%に満たないことも頷けます


急遽用意した身分証明書と利用者視点の欠落した入力フォーム

マイナンバーカードは身分証明書として利用できないということで急遽、健康保険証を用意します。
しかし保険証単体では認められておらず、補助書類が必要とのこと。公共料金領収書(都市ガス、電気、水道)のうち住所と氏名が同じもの(登録者と名前と住所が同じもの)、もしくは住民票戸籍謄本が必要となります。とのこと。

公共料金の領収書なら手元にあるので取得する手間が省けますが、記載されているのは父の名前のため母の契約時には利用できません。そこで仕方なく住民票をコンビニで取得します。本人確認書類としては利用できないマイナンバーカードですが、住民票をコンビニでもらうに際には役立ちました。なんとも皮肉な話です。

これでやっと本人確認書類がそろったと、撮影して送信するとエラー表示。フォームの入力に時間がかかりすぎたので接続を切りましたと表示され、正しく登録できなかったのでやり直せとのこと。
この処理に2つの疑問があります。

なんという利用者視点の欠落した入力フォームだろう」とイライラしながら、再び価格コムのリンクから移動して1から入力し直します。
さすがに3度目とあって、スムースに入力できました。

3人目4人目と進めるともはや疲労困憊です。Chromeのオート入力機能を駆使しつつ、なんとか登録が終わりました。
しかし入力と本人確認書類に気を取られて、残り2人分のIDとパスワードをメモし忘れてしまいました。メモし忘れたことにはすぐに気が付きましたが、この時点ではメールか、書類ですぐに送ってくるだろうと、たかをくくっていました。(これが後に驚きの展開に繋がります)


驚愕のパスワード変更手続きと、機能していないサポートセンター

BIGLOBEモバイルの闇はここから深まります。
先程登録したメールアドレス宛に「[BIGLOBE]連絡先メールアドレスの登録手続きを完了してください」なるメールが届きます。

連絡先メールアドレスの登録手続きURL」をクリックしてアクティベート手続きをするという、最近のWebサービスならお決まりの手順です。
しかしアクティベート用URLをクリックすると「BIGLOBE IDをお持ちの方」というタイトルのページに移動し、IDとパスワードを要求されます。
なんと契約完了時に表示されるIDとパスワードをメモしておかないとメールアドレスの登録が完了できません

BIGLOBEモバイルの場合、登録から数日でSIMが送られて来ます。SIMをセットして、専用のユーザーページを利用すれば、自分のタイミングでSIMの切り替えをすることができます。この機能を利用すれば不通期間は数分で済みます。そもそも、この処理が可能なことがBIGLOBEモバイルを選んだ理由の1つです。
自分でSIMの切り替え処理をしない場合、SIMを受け取ってから2日をめどにBIGLOBEモバイル側が切り替えを行います。つまり、切り替わってからSIMをセットし設定をするまで携帯は不通になります。携帯を重要な要件に利用している人にとっては致命的です。

メモを忘れた2人のうち1人分は契約後に自動でログインしたままなのでIDだけはわかります。1人分だけでも不通期間を短くしたいと「パスワードを忘れた方へ」というリンクをクリックして進みます。以下の画像のように「「電話認証」による、BIGLOBEパスワードの再設定ができます。」と表示されました。

導かれるままに進むと登録に利用した電話を用意してくださいとのこと。「何のために電話を?」と疑問に思いながらも進めると、なんと「今から30秒以内に表示された電話番号へ電話してください」とのこと。

え?30秒以内!?」と狼狽しながらSIMの切り替えを契約したスマホで電話をします。しかし呼び出しと同時に通話が切れてしまいます。「え?なんでかからないの?」と理解できぬまま、もう一度電話をかけようとしますが、無常にも「認証できませんでした」の表示に切り替わります。
急いでいたので電話番号が間違っていたのかもと、同じ作業を繰り返しますが、やはり通話が切れてしまいます。

何か間違っているのか?と、もう一度手順を読み直します。
BIGLOBEへご登録の電話番号を契約している電話機(固定電話・スマホ等)をご用意ください。」

BIGLOBEへご登録の電話番号を契約している電話機???

まさか家電のほうなのか???

と、家電で連絡すると認証できましたと表示が変わりました。

BIGLOBEへご登録の電話番号を契約している電話機」という難解な日本語。普通に読めばBIGLOBEモバイルと契約したスマホのことを思い浮かべると思います。この文言から契約時、入力フォームに連絡先として登録した電話を想像できる人がどれだけいるでしょうか?

しかも有効な時間が30秒とはあまりにも短すぎます。PCと電話の距離が離れていれば「表示された番号をメモして、移動して、電話をして」という作業が必要になります。実際、この処理をした部屋は子機の感度が悪く、急いで固定電話に移動する必要がありました。
急にこれだけの作業を求められて、30秒でこなせる人がどれだけいるでしょうか?
もし30秒で入力を求めるなら、事前に「表示された番号に30秒以内に電話をかけることで認証されます。事前にお手元に電話を用意してください」と表示しておくべきです。

それと同時に「間違った番号から電話した場合は切断されます」といった表示があってしかるべきです。

その後3~4回挑戦して、なんとかパスワードの変更までこぎつけ、新しく取得したパスワードでログインをしようと試みました。
すると「ユーザID(メールアドレス)またはBIGLOBEパスワードが正しくありません。」との表示。

…。

……。

………なんで?

今しがたIDを指定してパスワードを変更したばかりです。表示されたパスワードをコピーペーストしているので、入力ミスは考えられません。

サービスセンターに連絡すると、お決まりのIDと契約者の名前を答え続いて
ご契約はいつされましたか?」と聞かれます。
え?30分から1時間前くらいですけど?」と答えると、
なんと「こちらの端末に情報が反映されていないので案内ができない」とのこと。

契約した情報について問い合わせているにもかかわらず、サポートセンターのオペレーターが契約情報を把握できない。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何をされたのか わからなかった…

と、有名なシーンを思い浮かべながら、無いものを案内しろと粘るのもバカバカしいので、翌日に問い合わせることにしました。


めんどうな修正作業とやり直しをさせておいて重複して登録される謎のシステム

そして契約の翌日、再びIDとパスワードについて聞こうとサポートセンターに連絡すると「その前に、契約情報に不備があるので訂正してほしい」とのこと。
詳しく聞くと2人目以降の住所の一部が重複しているとのこと。どうやら入力時に利用したChromeの自動入力機能で情報が正しく反映されなかった模様。
自動入力で正しく反映されない特殊なフォームという時点でどうかと思いますが、確認していなかったこちらにも非があります。
では修正してください」と伝えると「修正できるのは契約者本人だけです」とのこと。
しかも、間違えた3つの契約分、全て本人確認しつつ修正が必要とのこと。
同居している家族が同時に契約をしていて、本人確認が取れた人物から修正の依頼があるにもかかわらず、契約者全て電話口に出て修正が必要でしょうか?

仕方なく在宅中の1人に電話口に出てもらい住所を修正します。「他の2人分も、おのおの必要なんですよね?」と聞くと、「あと3件あります」と言われます。

え?契約したのは4名なので全部で4件ではないですか?
全部で5件入ってます

詳しく聞くと、1つが重複しているとのこと。
なんと2人目の登録時にタイム・アウトして登録できませんでしたと表示された契約が実は完了していて、同じ携帯番号で2件契約されているとのこと。

だったらなぜ「やり直してください」などと表記したのか。
そもそも大前提として同じ番号で重複して契約ができるシステムがおかしいと思うのですが…。

では先に登録した方は間違いなので修正してください」と伝えるも、それも本人からの電話でないと無理ということでした。
そこでその由を家族に伝え、各々電話をするようにと伝えました。


システムエラーとサポートセンターのたらい回し

その後、すんなり通った1人目のSIMが先行して届き、その後、遅れること2日ほどで修正した2人分が届きました。(もう1人は多忙のため営業時間内に電話できず)
1人目は特に問題なくログインでき、SIMの切り替えも完了。
さてあと3人だ」と続けてSIMの切り替え作業をしようとするとメモしたIDとパスワードでログインできません。通常であれば「IDとパスワードが間違っています」と表示されますが、以下のようにシステムエラーと表示されます。

これはおかしいとサポートセンターに電話すると
IDとパスワードは半角で入力されてますか?」聞かれます。
間違いなく入力できている」と伝えると、
こちらではわからないので、テクニカルサポート(0120-68-0963)に連絡してほしい
ただしこの時点(20時頃)でテクニカルサポートの営業時間が終わったので、翌日問い合わせてほしいとのこと。

トラブルと案内のたらい回しで、SIMの切り替えが全然進まないことに苛立ちが募ります。

翌日になり「さて、今日はテクニカルサポートに電話だ」と構えていると、郵便で全員分のBIGLOBE会員証が届きました。(住所変更について連絡していない1人分もなぜか届きました)
中を見るとIDとパスワードが記載されています。なぜ先にSIMを送って、後でSIMの切り替えに必要なIDとパスワードが記載された書類を送るのか…。そもそもIDとパスワードをSIMと同封して送れば、なんのトラブルも起こらないと思うのですが…。

ただ「会員証でIDとパスワードさえわかれば、別に電話で問い合わせる必要もないか」と一安心です。
が、2人目のIDとパスワードを確認しますが、先日「システムエラー」と表示されたものと同じです。そのため結局は先日教えられたテクニカルサポートに連絡。契約者の情報とIDを伝えると「書類の不備で登録がキャンセルになっています」とのこと。
これ以上の情報は別の部署(0120-68-0962)に問い合わせて欲しいとのこと。

いい加減たらい回しにいらだっていたので
なぜこのまま案内ができないのか」と食い下がりましたが
こちらは技術的な問い合わせにしか対応しておらず、契約に関することは別の部署が担当になっている」とのこと。

だったらそっちで内線でも使って伝えろよ!」と怒鳴りたいところですが悪いのは電話口の女性ではなく、そのシステムを決めた会社の判断です。オペレーターの女性に当たり散らしても何の生産性もありません。


キャンセルされたはずの契約と幼稚なオペレーター

案内された番号が何の部署かはわかりませんが、電話をかけると当然のように「只今混み合っております…」と何分も待たされます。そもそもBIGLOBEの問い合わせは音声ガイダンスのあとも数分間はつながりません(タイミングが悪ければ10分以上繋がらないこともあります)。これが原因でたらい回しにされることのイライラが何倍にも増殖します

繋がってから、お決まりの契約者情報とIDのくだりを済ませて、システムエラーの由を伝えます。すると「しばらくお待ちください」と保留にされ、再び数分放置。
結論は「重複してキャンセルした方の会員証を送ってしまった」とのこと。

さすがに怒鳴ってもいいかな?
とも思いましたがなんとか抑えて、「完全にそちらの間違いですよね?」と確認を取ります。
しかし「んーわかりません」といった幼稚な対応。

こうなると「悪いのはこの女性じゃない、悪いのはこの女性じゃない、悪いのは…」と、心を鎮めるのに必死です。

あとひと押しで爆発しそうな怒りを抑えるように、ぽつりぽつりと伝えます。
上に報告する権限があるなら、このようないい加減なミスと、いい加減な対応では困ると伝えてください」それだけ言うのが精一杯でした。

続けて「では正しい会員証はいつ届くのですが?」と聞くと、なんと「1周間かかる」とのこと。

会員証に記載されたIDとパスワードが分からないと、自分でSIMを切り替えることができません。
たまたま家にいる間に切り替わればなんとかできますが、外出中に切り替わればお手上げです。
自分たちのミスで利用者の携帯電話を不通にしてしまう
これは通信事業者として最大の失態ではないでしょうか。

また個人的なことですが、現在家族の1人が入院しています。
その緊急連絡先に携帯を登録しているため、少しでも不通の時間があると困ります。そもそも仕事で1日携帯が使えないだけで、大損害が出ることも考えられます。

そこで「携帯を緊急連絡先に登録しているため、いつ切り替わるかわからないという状態にはできない」という由を伝えます。
すると「切り替え作業が必要なのかを調べます」と的はずれなことを言いながら、また保留です。
(これは後で知ったことですが電話でもSIMの切り替えはできるようです。なぜこの時に案内をしなかったのか…。)

保留が解除され開口一番「もう1つの会員証もすでに送ったようです」とのこと。

???

??????

何言っちゃってんの???

1周間かかると言ったが、すぐに届くと思うので待って欲しい」とのたまいます。
そこで届いた書類を見てみると、なんと同じ名義で2通の会員証が届いていました
そちらの契約は生きているので、そのIDとパスワードでログインしてください」とのこと。

もはやため息もでません。
キャッシュバックに釣られて、このような会社と契約してしまった自分を呪いました。ここまでひどいと、まともに会話をする気も起きません。
キャンセルされた方の会員証は破棄してください」との確認を取って電話を切ります。

電話を切ってから言いようのない脱力感に襲われしばらくぼーっとしていると、1つの疑念が湧いてきました。
もしかしたらキャンセルもできてなくて料金も2重に取られるのではないか?
まさか、いくらなんでも、そんなことはないだろう」とも思いましたが、今までがこの体たらくなので、一応確認の電話を入れることにしました。
すると「生きてる契約は1台なので2重に請求されることはない」と確認が取れました。(まだ請求は来ていないのでこの確認が正しいかどうかはわかりませんが…)

まあ、そこさえ間違えなければ、とりあえず実害はないか、と自分を納得させます(時間も精神力もだいぶ奪われましたが…)


とうとう不通になってしまったスマホとSIMの切り替え

これでやっと切り替え作業ができると、スマホをみると既に繋がりません。どうやら一連のくだらないやり取りの間に、BIGLOBE側で勝手にSIMの切り替えが行われたようです。
結局、緊急連絡先に登録されていたスマホも日中に繋がらなくなったようです。(幸いにもこの間に緊急の連絡はありませんでした。)
重要な連絡に利用することは伝えたのだから、自動でSIMが切り替わるタイミングを遅らせるくらいの配慮があってしかるべきだと思いますが、BIGLOBEモバイルにそのような配慮を期待するだけ無駄ですね。

こうなってしまっては、もはやログインしてSIMの切り替え作業は必要ありません。繋がらなくなったスマホを接続すべくSIMを入れ替えます。

1.古いauのSIMと、届いたSIMを入れ替えます

2.Wi-Fiにつなげた状態で「設定 > 端末情報 > SIMカードの状態」から「状態の更新」ボタンをタップ。

3.SIMカードとともに送られた説明書を見ながら「設定 > その他 > モバイルネットワーク > アクセスポイント名」でAPN(接続先)などの設定を行います。

ちなみに説明書にはSIMカードを更新をするにはWi-Fiに繋げる必要があるといった情報や、アクセスポイント名でMCC(440)やMNC(10)を設定しないと繋がらないという情報は一切解説されていません(ドコモ回線の場合)。

ただ、今までの体たらくを体験しているので、説明書通りにいかないことなど、もはや想定の範囲内です。すぐにWebで検索して解決方法を探しました。この時点でBIGLOBEモバイルへの信頼はこの会社の説明ですんなり行くほうがおかしいというレベルにまで低下しています。


不具合が不具合を生んでいく負のプロセス

気を取り直して2人目に送られてきた「キャンセルされていない方の会員証」に記載されたIDとパスワードを利用してログイン。今度は無事ログインできました。
続いて「必ず登録してくださいと」表示される連絡先メールアドレスを設定します。
すると「このメールアドレスは既に使用されています」との表示…。

また不具合です。
諦めに似た感情を抱きながらサポートセンターに連絡。
すると「キャンセルされた方に紐づけされたメールアドレスが生きている」とのこと。

その後の会話を要約すると「私達の部署では対応できないので、別の部署から連絡をする。ただしその連絡は1週間から10日ほどかかる。念の為、キャンセルされた方の会員証も保存しておいて欲しい。」とのこと。

ふふっ。

うふふふっ。

素敵ですね。

格安SIMって素敵です。

今回の件で思い知りました。

値段が安いという理由だけで通信事業者を乗り換えると、いかに煩わしい思いをするか
安いのには安いなりの理由があるということ。
別の事業で長い歴史があろうが、なんの信用にもならないということ。

考えれば当然のことですが、安い料金でサービスを成立させるには、何かを犠牲にしています。
長距離バスが経費削減のために運転手を削減して大事故を起こしたように、
低価格が売りのハンバーガーチェーンがナゲットに腐った肉を混ぜたように、
過度な価格競争のしっぺ返しは、結局利用者にはね返ってきます

BIGLOBEモバイルの場合は、有名タレントを採用したCM、新規開拓のための過剰なキャンペーン、入会用に急ごしらえしたサポートセンターなど、いびつな経営判断によって、サービスの安定や、利便性向上といった、通信事業者であれば最優先にするべき項目がおざなりにされています。


BIGLOBEモバイルと契約してわかった低価格競争の弊害

数え役満どころか、数えダブル役満といった様相です。
BIGLOBEがMVNO事業を始めたのは最近かもしれませんが、プロバイダとしてのノウハウは全く活かされていないのでしょうか?(調べてみたらBIGLOBE光もサポートの評判は最悪なようです…。私のリサーチ不足でした…。)
ISPとしても利用者が減り続けているようですが、今回の件で原因がわかったような気がします。

KDDI資本に移行し新社長に就任した有泉氏は「BIGLOBEというブランドを高めていきたい」と息巻いています。
その対策として若者向けにエンタメフリープランを作ったり、CMを流したりと、矢継ぎ早に手を打っています。契約時のチャットやweb・電話相談など窓口を増やしてサポートを充実させた。とのこと。
しかし、充実という名目ありきで、実際には上記の状態です。これではユーザー体験は上がるどころか、低下するばかりです。
ブランド力などと言うのなら、単純に利用者を増やしたり、露出を増やしたりするまえに、利用者の評価こそ大切にするべきではないでしょうか。


ということで結論です。
たかが月に1,000円、2,000円安いということにつられて格安SIMに乗り換えると、何かあった時に尋常ではない煩わしさを味わうことになる
これがBIGLOBEモバイルで契約した実感です。

現状、格安SIMはどこも赤字です。いびつな安値合戦と獲得競争のしわ寄せは、結局利用者にきています。今回のような体験をすると、携帯を重要な案件に利用している方には、とてもではないですが勧められません

少なくともサービスの質は3大キャリアに比べて格段に落ちます。(BIGLOBEがauと同じKDDIグループになったというのも皮肉な話ですが…)
こうした煩わしさを体験したくないという理由で、3大キャリアを継続するというのも十分合理的な判断だと思います。