OXY NOTES

PresentationFontCache.exeが原因でPCが重い場合の対処法

前回の投稿に続きパソコンの修理依頼が舞い込む

何事も変に続くことが多いようで、前回の投稿に続き「パソコンがおかしくなったから直してほしい」と依頼されました。
今度は何かいな?」と見たところ、PCの動作が異常に遅いようです。症状を詳しく聞くと「このまま放置しておくとブルースクリーンが出て、パソコンが停止してしまう」とのこと。
パソコンを購入した量販店に相談したところ「メーカーへ送り返してハードディスクの交換。修理費は5万円」と言われたそうです。中身のデータが無くなるもの困るし、5万円は高すぎるということで、私に白羽の矢が立ったようです。

とりあえず、説明書にあるスペックを見たところCPUも比較的早いもので、メモリも事務用途では十分でした。「デバイスマネージャ」で構成を確認したところ、各デバイスは正しく認識されています。

そんな時は「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを立ち上げます。しばらく観察していると、起動した状態からぐんぐんCPU使用率が上がっていき、最終的には常に100%に張り付いています。

プロセスタブでCPUの項目を降順にしても、動いているプロセスは見当たりません。
この時点で「こりゃ、HDDの異常か、ウイルスかな?」と当たりを付けました。しかし、チェックするためのソフトをダウンロードしようにも、ブラウザが立ち上がるまでに5分、検索できるようになるまで5分、検索結果がでるまで…と、遅々として作業が進みません。

このような状況で、ドライブ状態やウイルスチェックをすれば、何時間かかるかわかりません。
そこで、もう一度タスクマネージャを精査すると「全ユーザーのプロセスを表示する」にチェックが入っていないことに気が付きました。

チェックを入れると原因のプロセスが判明しました。

その名も「PresentationFontCache.exe」。
名前で検索すると、でるわでるわ。このプロセスが原因でCPU利用率が跳ね上がるという報告が多数見つかりました。

同様の症状は「Windowsの公式コミュニティ」でも議論されています。

コミュニティいわく「PresentationFontCache.exe」は「.NET Framework」の「WPF(Windows Presentation Foundation)」というライブラリで使われているそうです。

心当たりがないか友人に尋ねたところ、この異常が発生する前後にCanonのプリンタドライバをインストールしたとのこと。調べてみるとCanonのドライバと共にインストールされるソフトに「.NET Frameworkが必要」と書かれたものが見つかりました。
あまりPCに詳しくない友人は、Canonのインストーラーに導かれるままに、深く考えず「はい、はい」と進んで行き、勇敢にも見知らぬソフトを大量にインストールしたそうです。

断定はできませんが、この辺がかなり臭そうです。(私の経験でもCanonのプリンタドライバはWindowsデフォルトのアンインストールでは削除できなかったりと、何かと不具合の多い印象があります。)

ではCanonの関連ソフトをアンインストールしよう、と試みるも、全てのソフトが独立しており、一つ一つアンインストールする必要があります。(インストールは同時にするくせに…)このアンインストール作業も、CPU使用率が100%に張り付いたパソコンでは非常にストレスになります。

そこで、今回は次善策として問題となっているプロセス「PresentationFontCache.exe」を停止する方法を選びました。(そもそもフォントをキャッシュできなくても致命的なエラーには繋がらない)


「PresentationFontCache.exe」を停止する方法

停止する方法はいたって簡単です。

1.「スタート」から「プログラムとファイルの検索」に「msconfig」と入力してエンター。

2.出てきた「システム構成」ウィンドウで「サービス」タブをクリックし、「Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0」もしくは「Windows Presentation Foundation Font Cache 4.0.0.0」を探しだしてチェックを外し「OK」をクリックします。

以上で終了です。
あとはパソコンを再起動すれば完了です。